渋谷宇田川町の『シノワ』でワインとフレンチをペアリング

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今回は渋谷の『シノワ』の紹介です。まず、基本情報をまとめておきます。

『シノワ』の基本情報を紹介

渋谷『シノワ』

  • ジャンル:フレンチ・ワインバー
  • おすすめ酒:ワインなど
  • アクセス:東京都渋谷区宇田川町28-4 A2ビル8F(最寄りは渋谷駅)
  • TEL:03-5457-2412
  • コース利用時の予算:15,000円~25,000円
  • おすすめ利用シーン:一人飲み・デートなど
  • 定休日:無休
  • 予約はこちらからどうぞ↓

『シノワ』は渋谷宇田川町にあるワインバーです。エレベーターで雑居ビルの8階に上がると、渋谷の喧騒を忘れさせるスタイリッシュでラグジュアリーな空間が広がっています。

都内有数のワインバーとしてワイン好き・グルメ好きに広く知られており、自慢のフレンチとワインが奏でる極上のマリアージュ力は一般層からも評判が高いです。

10席弱のハイカウンターのほかに、テーブル席も充実しており幅広いニーズに応えられるキャパとなっています。

銀座にもお店があるようですが、今回取り上げるのは渋谷店になります。渋谷店の『シノワ』は、当サイトでも取り上げている『すゞ木』のシェフの出身店でもあるそうな。

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『すゞ木』ではフレンチを箸で食べるという「フレンチ割烹」を標榜していましたが、修行元の『シノワ』もナイフ・フォークなどのカトラリーとともに箸が置かれています。

『シノワ』がオープンした1990年代当時、創業メンバーが「日本人にもフォラグラを気軽に食べてもらおう!」という気持ちから、お店で箸を用意したそうです。

『シノワ』は料理のクオリティー・空間・ホスピタリティーなどを総合的に判断すると、かなり費用対効果の高いお店なのですが、もともとのコンセプトからして「フレンチやワインを手軽に楽しんでもらいたい」という気持ちが表れていると感じます。

『シノワ』のフレンチとワインのペアリングコースを堪能

エレベーターで雑居ビルの8階につくと、スーツに身を包んだ紳士に「いらっしゃいませ」と出迎えられます。「予約した○○です」と伝えると、指定したカウンター席に案内されました。

席について一息つくと、カウンター前に佇むソムリエのハギワラさんと、最初の一杯やコースについてやり取りします。この日は「シノワズリコース(マリアージュ・ワイン8種つき)」を指定。

ひと皿につきワインが1杯つくというコースなのだが、ワインの総量はきちんと考えられています。全部飲んでもボトル1本弱ほどなので、ワインに不慣れな方やお酒が弱い方でなければ飲み切れるでしょう。

アペリティフのシェリー(フィノ)をいただきつつ、ゆるりとシノワ流の贅沢なコースのスタートです。

先陣を切ったのは、真鯛のカルパッチョなどが盛り付けられた前菜。それぞれの料理にペアリングの白ワインがついています。

それぞれ良いペアリングで、主張も強すぎず、これから始まるコースの気分を上げてくれる感じ。ワインが3杯ならぶので、一瞬だけ「色々と飲むペース気を付けないとな・・・」と少し戸惑ったのはここだけの話(笑)

つづいて、海鮮ロールキャベツのハマグリ添え。ロールキャベツとスープがすごく優しい味と香りな一方で、ハマグリはしっかりと塩っ気を感じました。とはいえ、ペアリングの白ワインで流し込むとちょうど良かったけど。

そのあとの小休止的なキャビアのせそうめんも含めて、この中盤で和風のフレンチ料理の流れになっています。優し~いけど、塩味などがきちんとアクセントになっていて、コースの中だるみや飽きは全くありません。

終盤、いよいよメインディッシュ。鴨肉と赤ワインをいただく。肉厚な鴨肉はしっかりとした歯ごたえで、嚙めば嚙むほど旨みがなんとやらといった感じ。

それと、付け合わせのソースや赤ワインとの相性が良かったです。ソースを付けた鴨肉は濃いテイストでアタックが強く、ペアリングの赤ワインは余韻が長い・・・2つを組み合わせることでおいしさがずっと続く。個人的にはこの鴨肉と赤ワインが、ペアリングコースのハイライトでしたね。

つづいてご飯ものとしてハヤシライス、ラストのデザートでコースは終わりです。ハヤシライスとデザートどちらも上品なおいしさ。コースの“読後感”は非常に満足できるものでした。

以上、渋谷『シノワ』の「シノワズリコース」は終わりです。終始ずっと上品ながら、きっちりアクセントがあって飽きない時間でした。

ワインやフレンチの入門としてはもちろん、ワイン玄人にもおすすめできるお店でしょう。

渋谷『シノワ』で飲んだ!今宵のワイン紹介「フランソワ・ヴィラール コート・ロティ ル・ギャレ ブラン」

南フランスのローヌ地方で生産されているワイン。ローヌ川周辺にブドウ畑が広がり、ボルドー地方に次いでワインの生産が盛んです。特に有名なのはワイン造りに適した「コート・ロティ」でのワイン造り。黒ブドウ品種・シラーに白ブドウを混ぜ特有の上品さをもたせるなど、個性的で魅力あふれる赤ワインが造られています。

この「フランソワ・ヴィラール コート・ロティ ル・ギャレ ブラン」は、ソムリエ経験のあるローヌの農家が手掛けています。ぶどうの収穫時期を遅らせ、完熟した時点で収穫。

近年支持されているナチュールワインにも使われているビオロジック製法を活用して、完熟ぶどうのおいしさを限界まで表現したワインは、果実味やアロマが魅力です。

鴨肉との相性も抜群で、特に余韻の長さが口と鼻を上品に包む感覚は印象的でした。より良いペアリングはコースを思い出に残るものにしてくれました。

【タリトネのグルメ数珠つなぎ】おすすめレストラン・バーをちょこっと紹介

ここで『シノワ』に関連するお店をちょこっと紹介します。

銀座『すゞ木』

銀座にあるカウンター席のみの紹介制割烹フレンチレストラン。フレンチとカクテル・ウイスキー・ワイン・ブランデーなどをペアリングしながら楽しめます。店主が『シノワ』出身とのことで、少なからず料理のニュアンスに共通点が見受けられます。興味あればぜひ。

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渋谷宇田川町『シノワ』のカウンターでおいしいワインとフレンチをいただこう

以上、渋谷の『シノワ』の紹介でした。料理とワインのおいしさ、店内の空間、ホスピタリティーなど総合力の高さに驚かされます。アラカルトもできますが、記念日などに利用するのであれば贅沢なコースで楽しんでほしいです!

予約はこちらからどうぞ!