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今回は恵比寿の『MAEN Sake pairing restaurant』の紹介です。まず、基本情報をまとめておきます。
『MAEN Sake pairing restaurant』の基本情報を紹介
恵比寿『MAEN Sake pairing restaurant』
- ジャンル:フレンチ
- おすすめ酒:日本酒・ビールなど
- アクセス:東京都渋谷区広尾1-16-1 EbisuHirooSquare 7F(最寄りは恵比寿駅)
- TEL:050-5571-7042
- コース利用時の予算:10,000円~20,000円
- おすすめ利用シーン:一人飲み・デートなど
- 定休日:不定休
- 予約はこちらからどうぞ↓
『MAEN Sake pairing restaurant』は恵比寿にあるフレンチレストランです。フレンチと日本酒のペアリングを主眼に置いたコースが自慢で、恵比寿の中では比較的リーズナブルなお店といえます。
恵比寿駅の東口に徒歩数分、雑居ビルの7階に店を構えています。エレベーターで上がり左手にオフホワイトのドアがあり、そこから店内へ入ります。ドアノブにさりげなく店名が刻印されており、なんだか柔らかさとスタイリッシュさが同居している印象です。
店内はドアと同じくホワイトを基調にしており、整理整頓された調理場をキレイなL字のハイカウンターが囲んでいます。華美な装飾がない、オシャレでシンプルな内装といった感じ。
近年、恵比寿界隈は良くも悪くもフレッシュで雑多なイメージが強くなっていますが、このお店は大人が静かに過ごせるようなお店ですね。
『MAEN Sake pairing restaurant』のフレンチと日本酒のコースを堪能
こちらのお店のスタッフはフレンチ料理を担当するシェフ・イドさんと、日本酒などドリンクを担う日本酒ソムリエ・ミコシバさんの2人のみ。2人と軽く挨拶を交わし、人形町「鷽(うそ)」からの紹介だと伝えます。
居合わせた「料理人のたまご」のお客も交えて、恵比寿や人形町のグルメな雑談で盛り上がる中、アペリティフとしてクラフトビールなどをいただきます。
バディを組んでいる2人の朗らかな雰囲気も相まって、「非常にリラックスして過ごせそう!」というのが第一印象でした。
さあ、フレンチ×日本酒のペアリングコースのスタートです!
ちなみに、コースの流れは以下のようなもの。すべてが徳島県・長野県の食材を活用し、その日の食材の質に合わせた料理を創作しているそうです。
ジョン・ファブローが手掛けた映画『Chef』では、新しいメニューを試したい料理長と固定化した料理を提供したいマネージャーの対立が描かれました。誠に勝手ながら、常に流動的で発見を求めるイドさんとミコシバさんに、劇中のシェフを重ねてしまいました。
『Chef』(邦題『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』)とは、実力派の料理人の成長を描いたヒューマンコメディ映画。監督・脚本・主演を務めたジョン・ファヴローは、マーベル作品の『アイアンマン』を手掛け、同シリーズを軌道に乗らせた立役者と[…]
料理とお酒を追求する職人たちは、料理やカクテルメイクが単なる作業にならないように、常に思考して進化させたいものなのかもしれません。
さて、コースは鹿肉とクリームチーズの料理から幕開け。「讃岐くらうでぃ」とペアリングします。しょっぱなからお肉で少しビックリしましたが、日本酒と合わせて濃厚ながらグイッといただけたのでした。
この後の針烏賊料理は春菊・パパイヤと合わせたもので、食感が非常に楽しかったのが思い出深い。ペアリングの「舞美人」がクリアなテイストで、針烏賊との相性良しでした。
コース中盤の「ゴールドエッグ」や「鰹と新玉葱」などもうまい。上品なのはもちろんですが、複数の食材を組み合わせているので、常に食感・味が楽しいものに仕上がっています。
産地を縛りつつも「その日に入った各食材を組み合わせて、一皿を美味しく・面白く表現させる」というイドさんのスタンスを感じずにはいられません。
また、自他共に認める感覚的なイドさんの料理の魅力を、味・香り・風味の面で向上させるパートナー・ミコシバさんがセレクトした日本酒の存在感も抜群。
「日々新しくなる料理にどのような日本酒を合わせるのか?」というお店の根幹に関わる部分は、ミコシバさんの知識とセンスによって成立しています。
筆者の滞在中、互いを褒めあう惚気を見せるバディを眺めていたら、またしても映画『Chef』の主人公・カールとその相棒・マーティンのような強い信頼関係を重ねてしまいました(笑)
コンセプトがはっきりとしているお店が大好きなので、こちらのフレンチ×日本酒のペアリングコースは一切飽きることなく楽しめました。これで一人前15,000円前後とは、恵比寿という土地柄も含めて非常にお買い得かもしれません。
イドさん・ミコシバさんが「カジュアルな接客しちゃうんだけど、これで良いのかたまに迷うんです」と仰っていましたが、彼らの朗らかな人柄も含めてお店の魅力だと思います。ぜひ今のままほどよくカジュアルで、柔らかい雰囲気のお店を続けていってほしいです。
恵比寿『MAEN Sake pairing restaurant』で飲んだ!今宵の日本酒紹介「伊根満開」
「伊根満開」とは京都の向井酒造が造っている日本酒です。健康志向な人たちに注目されている古代米(赤米)を使用することで、日本酒にしては珍しい鮮やかな赤色をしています。
甘酸っぱさとフルーティーな果実味は、赤ワインのような感覚でも楽しめるのが特徴。イドさんが作った「阿波牛と味噌の料理」に合わせるように、ミコシバさんはこの甘み・とろみが味わえる「伊根満開」を出してくれました。
コース終盤の阿波牛の濃厚さを惹きたてつつ、こちらの満足度も高める見事なチョイスでしたね。ペアリングコースのハイライトは、間違いなくこの「阿波牛と味噌の料理」×「伊根満開」。最高でした。
【タリトネのグルメ数珠つなぎ】おすすめレストラン・バーをちょこっと紹介
ここで『MAEN Sake pairing restaurant』に関連するお店をちょこっと紹介します。
人形町『鷽(うそ)』
人形町にあるカウンターのみの割烹・日本料理屋です。イドさん・ミコシバさんと同世代の店主が料理を担当して、彼を支える利酒師の奥様が日本酒をチョイスしてくれます。コース自体の満足度が高いのはもちろん、日本酒などお酒とのペアリングも楽しめますよ。
恵比寿『MAEN Sake pairing restaurant』のカウンターでおいしいフレンチと日本酒を堪能しよう
以上、恵比寿の『MAEN Sake pairing restaurant』の紹介でした。一人飲み・デートに向いている最高のお店かと。こじんまりとした店内なので、静かに落ち着いて料理と日本酒を楽しみたい人にはぜひおすすめしたいです。
予約はこちらからどうぞ!